水嶋風斗に会うために私はどうすればいいのか?
少しずつ涼しくなってきて、夜も過ごしやすくなってきた今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は全く気分が優れません。
先日、「Dear my パパ」という舞台が中野ザ・ポケットにて上演されていました。
以下の文章で内容を紹介したいところですが、千秋楽カテコにて演出の冨田さんが映像配信をやるまでネタバレ注意(禁止……?)(結局どっちか分からなかった)と仰っていたので、重要な展開については触れないようにします。
しかし、エーステの脚本で有名な亀田さん脚本なだけあって、面白い舞台でした。上記の通り配信をやるそうなので、ぜひ見てほしいところです。
前置きはこの程度にして。
「Dear my パパ」の劇中には水嶋風斗という男が出てきます。演じているのは私の推しメンである牧島輝さんです。
この水嶋風斗くん、友達二人と一緒にYouTuberをやっているのですが*1、責任取るとかそういうのチョ〜〜〜嫌いですぐに他人に責任押し付けるし、元カノのこと顔はフツーw性格ビミョーwって言うし、パチンコするし、覚悟決めるとかそういうの無理っすwっていう、まあ、言っちゃえば現代版クソ男の権化みたいなキャラクターです。
話の途中までのあらすじを書いていきます。
男5人でシェアハウスをしているその家の裏口に突然赤ちゃんが置き去りにされていて、流れで平野(演:荒木健太朗さん)が父親代わりになって面倒を見ることになります。
しかし、その赤ちゃんは1年前に別れた水嶋くんの元カノが水嶋くんに嫌がらせをするために置いていった子ども、つまり水嶋くんの子どもなのでは?あの子の父親は水嶋くん……?という疑惑が出てきて……。
そんな中、水嶋くんは本当にどうしようもないので、いつまで経っても「俺は親じゃねえから」と認めようとしません。施設に預けた方が……となっても、自分の子どもかもしれないのに「いいんじゃね?俺には関係ねーし」と言い放つ始末。
ホンッッッッット〜〜〜〜〜にどうしようもないんです。
と、ここまでボロクソに書いておきながらなんなのですが、そんな水嶋くんがあまりにもかわいくて、どうしようもなくて、人間らしくて、ずるくて、見ている間に好きになりすぎて、
ここ数日、めちゃくちゃ体調が悪いです。
何を隠そう私は好きな男がボコボコに殴られたりプライドをへし折られたり恐怖に慄いて絶叫したり泣いて許しを乞うといったようなシーンが大好きなのですが*2、水嶋くん、劇中でボコボコに殴られるしやっと決めた覚悟を踏みにじられるようなシーンもあるので、それだけで条件反射的に「好きーーー!!!サイコーーー!!!」となっていました。これは初日の話です。
しかし、2日目、3日目……と公演が進むにつれ、どんどん水嶋くんのことを好きになりすぎて、私の初日のあり余るレベルの元気さは徐々に失われていきました。
公演期間残りあと1日となってしまった3日目なんかは、もう明日で終わって水嶋風斗くんに会えないことを考えたらつらすぎて頭がおかしくなりそうで、水嶋くんの生き様をもう二度と目前にすることができないことに絶望して、全然関係ないシーンでも涙が止まらなくて、本当に、つらくて………………。今でもつらいのですが……………………。
水嶋くんは、実在しない人間だということを認めるにはあまりにも実在感のある人間でした。
水嶋くんは中野ザ・ポケットの板の上、幕の向こうの世界ではそのまま地続きで生きていて、公演期間中の4日間だけ、水嶋くんにとっては涼宮ハルヒのエンドレスエイトのように、同じ時を繰り返していて、その繰り返される時を私はたまたま目撃していたという解釈をして自分を納得させていて、それを牧島くんも認めてくれてはいる*3けれど、でもやっぱり私の世界と水嶋くんの世界は二度と交わらなくて。
水嶋くんが生きている様子を目の当たりにすることはもうできないんです。
二次元のキャラクターにガチ恋をしている友人が、好きなキャラクターが実在していないことに絶望を感じたり、自他の境界が曖昧になっている様子を度々見かけては、難儀だなあ……と他人事のように──実際私は彼女当人ではないため他人で間違ってはいない──眺めていたのですが、いざ自分がそのような立場に置かれてみると本当につらい。
どうすればいいのかを少しでも考える度に混乱、パニックに陥って脳の機能が停止に向かうし、水嶋くんの生き様の中でも特に大好きで仕方なかった光景を、頭の中で反芻する度に後頭部がショートしているかのように熱を帯びた感覚を持ち、回路がぶっ壊れてしまうので反射的に涙が出てきそうになる。
本当に私はどうすれば……?
仕方ないので、公演が終わってからというものの、水嶋風斗くんの「存在しない話」を脳みその中で大量に生み出して"喪失感"的なものを埋め合わせようとしています。かわいそうな人間ですね。
何がって、なんとなく二次創作的な扱いを受けそうだから公にするとまずいんだろうなっていう脳みそはギリギリ働いてるので、表沙汰にしないように(?)気を付けてはいるのですが、そのせいでほとんど私しか理解者がおらず、結局私の中だけでの慰め合いでしかなく、何かを得られるわけではないのがまたつらい。
一体私が何をしたというのですか?ただ舞台を見ただけなんですが……?
それにしても、本当にこういう男が実在してるんだって思わせるように、水嶋風斗というキャラクターを演じ切った推しメンの牧島くんはやっぱりすごい。*4
千秋楽カテコで彼は「幕の向こうではまだ水嶋たちは生き続ける」ということを話していました。
幕が降りた後のことまで想像力を働かせて、しかもそれをお芝居に乗せられるだけの表現力を持っているんだから、そりゃああの板の上には牧島輝のようで全く牧島輝ではない人間が、水嶋風斗しか立っていない。牧島くんってすごい。
だからこそ、私は水嶋風斗くんに狂ってしまったし、情緒が完全にイカれてしまったんですよね。
世界一理不尽な要求をしている自覚はあるのですが、推しメンには責任を取ってほしいところです。ひとまずやりすぎチャンネル*5を隔週で更新してほしい。そもそもやりすぎチャンネルをこの世に開設するところから始めてほしい…………。
とりあえず文章に吐き出すだけでもしたら少しは楽になるかもしれないと思って、今回の記事を書きました。
結果大して楽にはなりませんでしたが(……)、「Dear my パパ」の宣伝にはなる……なるかな……。ならないか……。
でも、私が勝手に水嶋風斗という男のせいでつらくなってるだけなので……。
普通に見る分には親になることってどういうことだろうってことを考えさせられる、心が温まるいいお話だし、劇中の曲も良いし、冒頭にも書いた通り面白い舞台なので、配信の際にはぜひ見てほしいです。私は友人には自腹切ってでもして見せます。
最後にこれだけは注記しておきたいのですが、私は推しメンのリアコではないのでそこの争い(?)には参加しません。
水嶋くんに関してのみお願いしたいです……。
(注記するところ……そこ…………?)